Crowdfunding concept. Handwriting red text in notepad on blue background, panorama, copy space

クラウドファンディングを簡単解説!

クラウドファンディングという言葉をネット上で耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ぼんやりと何かを叶えるもの、支援するもの、と思ってませんか?
この記事では、クラウドファンディングについてわかりやすく解説していきます。

クラウドファンディングを簡単に言うと

クラウドファンディングとは、群衆を意味するCrowd(クラウド)と、資金調達を意味するFunding(ファンディング)という言葉を組み合わせた造語で、インターネット上の不特定多数の人たちに呼びかけ、趣旨に賛同した人から提供を得ることで資金を集める方法です。

資金調達といえば、今までは金融機関からの借入や関係者等による出資などがありました。
クラウドファンディングには、そういった従来の方法にはない手軽さや、賛同者を集めてからのスタートなので、リスクを比較的抑えてのスタートを切ることができるというメリットもあります。
新規事業について「世の中に受け入れられるかどうか」という問いかけを、クラウドファンディングを通して行うことができるようになりました。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングは、資金や支援者への特典によって大きく分けて3つのタイプに分類することができます。

購入型

購入型クラウドファンディングでは、支援額に合わせて様々なリターンが用意されていることが多く、支援者は通常お金で買えないようなリターンを得ることができます。

その内容は、開発中のおもちゃであったり、ケーキなどの食べ物であったり、アニメや映画などの映像作品であったり、まだ見たことないような新商品であったりと多岐に渡ります。

「こういったものがあったらいいな」と思い描いてはいても、自分自身の力ではなかなか叶わなかったものに出会い、支援することが可能です。そうして得たリターンによって、貴重な体験ができることも購入型クラウドファンディングの魅力です。

また、多くのクリエーターが購入型クラウドファンディングを利用し新規コンテンツ作成や、本の出版費用などを募るということもしばしば見受けられます。

クリエーターのファンにとっては、支援することで作品の続編などを制作してもらえたり、新規コンテンツに触れることができるなど、大きなメリットがあるといえるでしょう。

そのほかにも、購入型クラウドファンディングでは、商品の開発資金の募集なども行われています。

大規模に販売するほどの需要はないものの、一部の人にニーズがある商品などで有効利用されており、そういった個性的な商品を望む人たちのニーズに応える商品開発に関係するプロジェクトの募集が頻繁に行われています。

購入型クラウドファンディングサイトには、以下のようなサイトがあります。

CAMPFIREhttps://camp-fire.jp/
CAMPFIREは「これまでに5.0万件以上のプロジェクトが立ち上がり490万人以上の支援が集まった国内最大のクラウドファンディングです」と、ホームページにも記載がある通り国内最大級のクラウドファンディングサイトの1つです。

MOTION GALLERYhttps://motion-gallery.net/
MOTION GALLERYは「共感の輪をつなぎクリエイティブな活動の資金調達を実現すると共に アイディアを形にし、そして届けるまでを一貫してサポートする 国内最大級にして唯一のクラウドファンディングプラットフォームです。」と、ホームページに記載がある通り、クリエイティブなクラウドファンディングサイトの1つです。

寄付型

寄付型クラウドファンディングとは、公益的な活動を行っている団体が社会問題の解決を主な目的として支援者から「寄付金」を集めるクラウドファンディングです。

寄付者へのリターンはお礼の手紙などが一般的です。
NPOや非営利団体、自治体や学校法人などが資金調達の手段として活用しています。

寄付型クラウドファンディングを行っているサイトには以下のようなものがあります。

READYFORhttps://readyfor.jp/
READYFORは「日本初・実績No.1のクラウドファンディングサイト」と銘打つように大手のクラウドファンディングサイトです。

A-porthttps://a-port.asahi.com/
A-portは朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサイトです。新聞社ならではの情報発信力・編集力・PR戦略のノウハウを活かして、プロジェクトのトータルプロデュースをしてくれます。

金融型

金融型クラウドファンディングは、資産運用としてのクラウドファンディングの形として最近注目されています。融資型、株式投資型、ファンド型、不動産型など投資方法も様々な形が用意されています。
金融型クラウドファンディングの運営サイトには下記のようなものがあります。

CRE Fundinghttps://bit.ly/345pymX

CRE Fundingは東証一部上場のCREグループが運営している、日本で初めての物流不動産特価型のクラウドファンディングサイトです。

クラウドクレジットhttps://crowdcredit.jp/

クラウドクレジットは、案件数が多く1万円から投資ができるなど手軽に始めやすいことが特徴です。

クラウドファンディングの市場動向

クラウドファンディングは、海外が発祥の資金調達方法です。では、海外と日本ではどのくらい市場規模に違いがあるのでしょうか。

日本の状況

購入型・寄付型の市場規模は増加傾向にあり、2019年は169億円です。
最も市場規模の大きい融資型は1152億円です。

海外の状況

全世界のクラウドファンディングの調達額は340億ドル(日本円で約3兆7700億円)とされています。
内訳は、融資型融資型クラウドファンディングが250億米ドル(日本円で約2兆7千億) 、購入型・寄付型クラウドファンディングが55億米ドル(日本円で約6千億)です。
また、北米地域172億米ドル(日本円で約1兆8600円)とアジア地域105.4億米ドル(日本円で約1兆1400円)の割合が大きいです。

クラウドファンディング支援金額の受け取り

クラウドファンディングの実施パターンには基本的に『All or Nothing 型』『All in 型』の2種類があります。

All or Nothing 型:支援金額が目標金額に到達しなかった場合、支援者からの申し込みはキャンセルになり全額返金され、支援者はリターンである商品を受け取ることはできません。事業者側は手数料の支払いなくプロジェクトが終了できます。

All in 型:支援金額が目標金額に到達しなかったとしても、終了日までに集まった支援金を獲得できます。その際、支援者へのリターンである商品を必ず渡し、事業者は手数料の支払いも行います。

購入型クラウドファンディングのメリット・デメリット

購入型クラウドファンディングのメリット・デメリットをそれぞれの視点からも含めてまとめました。

メリット・・・誰でもプロジェクトを立ち上げ資金調達可能
デメリット・・・目標金額が達成されない可能性がある

事業者のメリットとデメリット

メリット・・・事前にニーズを確認できる
デメリット・・・管理コストが高い

支援者のメリットとデメリット

メリット・・・リターンと満足感を得られる
デメリット・・・プロジェクトの実行は不確定、キャンセルができない

クラウドファンディングというものが身近に感じられたでしょうか。
購入型クラウドファンディングでは、商品がリターンとして得られる場合も多く、事業者に貢献しながら欲しいなと思ったアイテムをゲットすることもできるシステムです。

あなたの支援で新しいプロジェクトが実施されるかもしれませんね。

Share this post

Share on facebook
Share on twitter
Share on linkedin
Share on pinterest
Share on print
Share on email